秋雨の時節 君は生まれた
真綿色の布に包まれ 優しく眠る君
ただ愛おしく
私が16の時から 君の名を
キヨハルと 決めていた 

木漏れ日で微睡めば 
園舎の窓に写る 幼き私の面影 
無邪気に遊ぶ君の姿が 不思議と私の影と重なる

時計の針を戻すと そこに若き日の父母が見た景色
今ここで 同じ景色を見れる幸せ

桃花が舞う季節 
私も卒園した枯茶色の旧園舎
思い出の中に消えていく 
園舎は真新しく 風雅な佇まいに姿変え
次の春を迎える

そして無数の園児達の思い出を 
これからも美しく結ぶだろう

君の名は清治 兄弟これからも仲むつまじく

清治 私の元に生まれてくれてありがとう 

2016

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