娘が亡くなり はじめての初夏の事
生前娘がリハビリなどでお世話になった
施設の文化祭に 特別参加させて頂いた

機会を作ってくれたのは その施設に勤める
息子の友達のママだった 

当日は 美結の写真 息子達 私 妻の
六人で参加した

入所している子供達 大人達の模擬店
出し物 色々楽しく体験した
入所部屋などは はじめて見る光景に
戸惑いや 新鮮な感覚が入り混じった

その中でも 不自由な身体で
笑顔で自分の担当のお店に
呼びこみをしてる子供達を見て
目頭が熱くなった

一通りイベントを体験して
大きな部屋で 家族で休憩をしていると

私の背後の部屋で 何か視線を感じた
その部屋に引き寄せられる様に歩き出し

施設の方に許可をもらい 部屋に入った
そこはベットが数台 医療機器が多少
ある部屋だった 
奥のベットを見た 私の中の時間が
一瞬止まり 少し混乱した

そう そこには 亡き娘にそっくりな
顔 背丈 着てる服 全てが似ていた
生き返ったと錯覚するぐらい似ていた

夢かもしれないと感じ すぐ部屋から出て
妻にその子の話をした 
状況があまり理解できなかった妻は
ドア越しから 少し見て 
その子の居る部屋へ入っていった

施設の先生に聞いた所 病名 年代も
私の亡き娘と同じだった

こんな不思議な事があるのだろうかと
何度も自分に問いかけた

私と妻は その子が余りにも似ていた為
家でその子を 育てようかと話をした

でも 施設の規定もあるし …
そこで 家にある娘の洋服などを
その子にプレゼントしに行った

服を渡して その子を摩り 
また来るね といって 施設を後にした

その後は定期出来に 息子の友達のママが
元気だよ とか 少し調子が悪いよ
とか私達に教えてくれた

2018

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